ご結婚式当日に撮影と上映を行ういわゆる「撮って出しエンドロール」には2つの制作パターンがある事を知っていますか?
それは、一人で撮影と編集を行うパターンと、撮影者と編集者に分かれて2人で制作を行うパターン。
「一人で全部できるの?コスト削減じゃない?」と、思われるかもしれませんが、じつはそういう理由ではないんです(あくまでうちの場合ですが)。と言いますのも、一人で全部を行うにはそれなりのメリットがあります。
それは、全て自分でイメージをコントロールできるという事。
エンドロールは基本的に編集の時間が圧倒的に足りないので、基本的に映像を「どうつなげるのか?」を意識しながら撮影をします。おそらくカメラマンの頭では、どういった構成で映像がつながっていくのか想像できています。
ですので、それを編集する場合はとても簡単なんですね。なぜなら撮影時にもう編集は始まっているから。自分自身が描いていた映像を、撮影・編集という工程をすべて行うことにより、より精密に作り出すことができます。
それに対して撮影と編集、二人で分業で行う場合。撮影者の意図がなかなか編集者に伝え辛いというデメリットがあります。撮影時に考えていた「ストーリー」や「感情」という情報が編集者に伝える時間がほとんどなく、そおらくは映像の見た目だけで編集者は編集を行うしか方法はないんじゃないかと。
もちろん、その辺りを綿密に連携がとれた「阿吽の呼吸」のペアなら問題はないでしょうが、やっぱり新郎新婦をじっと側で感じて、その素敵な部分を映像で表現しようとするなら、撮影をしているカメラマンの視点はすごく重要になります。
そうです、撮って出しエンドロールを一人でやっているカメラマンは、決して「コスト削減」でやっているのではないんですよ笑。
ただ一人ですべてを行う分、制作者のスキルは相当必要になります。また、編集のタイミングは撮影ができない事になるので、もっと良いシーンが撮れる可能性もあります。
一人体制と二人体制、どちらがいいという事ではなくて、両方にそれぞれメリット・デメリットがあるという事ですね。そういった制作スタイルの違いにも注目して撮って出しエンドロールを選ばれてはいかがでしょうか?