最近、「ご結婚式の映像撮影を検討させれている方は、どのような事を気にしていらっしゃるんだろう?」そんな事を知りたいと思い、ちょこちょこ質問サイトなんかを覗いております。結構ウェディング関係の質問って多いんですよね。
映像にまつわる質問ですごい多いのが、「親族にビデオ撮影を頼まれた」というお話。
少しビデオの腕があり、カメラもあるので気楽な感じで新郎新婦から結婚式のビデオ撮影を頼まれたんだけど、どうすれば上手く撮れますか?というような相談。回答は意見が分かれることなく、「断りなさい」との言葉が圧倒的です。
理由としては、ご結婚式の撮影は特殊で、経験がないとプロでも難しいですよ。というもの。確かに。。。。少し考えただけでも、こんな問題があるのかなと思います。
・会場にはプロでしかつけない撮影ポジションがある。
・その他にもポジション取りの難しさ(撮影者が多い)
・披露宴会場の激しい照明環境。
・ご結婚式映像撮影特有の慣例。
・進行段取りなどの慣れが必要。
・長時間の撮影。
などなど。
他にもありそうですが、実際、他のジャンルのビデオカメラマンでさえ、結婚式の撮影をいきなりやれと言っても難しいかもしれません。たとえ撮影スキルがあっても、特殊なシーンですのでそれなりの経験と知識が最低限必要だと思います。
ただ、ただですよ、「断りなさい」と言うのはちょっと言い過ぎかと私は思います。確かに、撮影に失敗しても「不平」が言いにくい、その後のお付き合いに悪い影響があるかも、という心配もあるかと思います。でも、一つ忘れてはいけないことは、カメラマンその人の目線です。
どんなに私がお二人の気持ちに寄り添って、そのお人柄や個性を表現しようとしても、小さい時から一緒で、何十年もの思い出を重ねたご親族の目線にはなれないんです。
たとえ大切なシーンでカメラが傾いていたとしても、最悪、ベストシーンを撮り逃していても、その中で必ず特別な1カットは撮れるはずです。
全体的にはダメダメでも、その中にプロには撮れない最高のカット。例えば、積極的に話しかけてみるのもいい方法です。すでにできている関係性から、深いお話まで、その日のお気持ちを伺うことが出来るでしょう。第三者になるのではなく、カメラマンが積極的に状況に入るのです。
これがご親族にビデオを撮ってもらう優位点です。なので、もし、そういった方法をお考えの新郎新婦様はダメダメが当たり前と考え、その中の宝石を期待しましょう。文句は言わない笑。そして、依頼を任された方は、ハードルは高いと認識し、精一杯回しましょう!気持ちがあればきっと映像にも現れると、そうプロも思っているんですから。