先日納品させていただいたお二人から、嬉しいご感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。「何を見つめるのか?」ということについて考えさせて頂きました。
ご感想
「こちらのHPで石井さんの作品を見たときに一目惚れしてしまい、ぜひ石井さんにお願いしたいと思い、問い合わせをさせていただきました。事前の打ち合わせの段階から非常に親切で、私たちの要望を聞いてくださり安心して当日を迎えることができました。
当日は、いい意味で、石井さんの存在をほとんど意識することなく1日を過ごし、始めにご挨拶した際『私は空気になりますから、意識しないでくださいね』と言っていた石井さんはその言葉通り完全に空気となり撮影をしてくださいました。そのプロ意識の高さに感心しました。おかげさまで、自然体の様子をしっかり記録していただけたようです。
心待ちにしていた完成ビデオを見て、石井さんに撮っていただけて本当によかったと感じました。曲調や編集のテンポの良さはもともとサンプルのビデオで拝見していた通りでしたが、さらに驚いたことに、石井さんは私たちにとって特に大切な思い出(スピーチや余興の生演奏など)は何かをバッチリ見抜いてくださり、その部分を上手に切り取ってメリハリのあるビデオに仕上げてくださっていました。
このビデオを見るとあの時の幸せな思い出が蘇ってきて、本当に一生の宝物になりました。これから何年、何十年経っても、このビデオを見て初心を思い出し、仲良し夫婦でいられたらなと思います。この度は本当にありがとうございました。」
東京都 兵動 様
結婚式・披露宴撮影
ホテルニューオータニ東京 にて
ウェディングムービーの他と大きく違う所って、視聴者がとても限られているというところだと思うんです。例えば映画ならある年齢層の女性とか、CMでもそういった大きなターゲットを想定するでしょう。でもウェディングムービーって誰のために作るかというと、新郎新婦、もしくはご親戚。とても少ない人のためにだけ作る少し特殊な映像と言えるかもしれません。(人生で一度はそんな映像があっていいですよね?そういうところが好きなんですが)
ですので、もちろん新郎新婦に喜んでいただける映像を作ることが第一です。作者の自己主張が先に出るような映像は論外だと。
お二人の好みを知り、結婚式の1日の中でどのシーンをどういった角度で語れば「お二人にとって」良い映像とすることができるのか?
それを考えなくてはいけません。「一般的にこういう展開にすると感動的だろう」ではダメだと思っています。あくまで、お二人はどう感じるのか?人それぞれ、お感じにある印象はとても大きく異なります。(今までですごくそれを感じました!)それを考え求めることは、創作の物語を作ることとは真逆の行程ですが、とても楽しいものです。
ある人は「このシーンはしんみりし過ぎて嫌だね」とお感じになり、もう一方では「こういったしっとりした雰囲気を大切にしてほしい」とお感じなる方もいらっしゃいます。そのお感じの違いを撮影中に汲み取り、撮影と編集で凝縮していきます。物語の構成とはそういった「お気持ち」を汲み取る作業なのかもしれません。
今回のご感想、お二人の大切にしているところを表現できてよかったですね。難しい事ですが、これからもそういった意識を大切にしていきたいです。