最近おかげさまで、ブライダル撮影とは少し離れた、企業様のプロモーション映像なども少しずつやらせてもらっています。ご結婚式とは少し違うと思われるかもしれないですが、今まで培ったドキュメンタリースタイルの構成と撮り方が、自分でも思っていたより反応できて、すごくこちらの分野も楽しいです。
そんな企業様のPVなんですが、それが商品である場合、まず撮影を始める前にやっぱりじっくりとその「紹介するもの」を自分の目で確かめて、例えば使ってみるのが正しい方法ですよね?おそらくは。
でも自分の場合はなんだかその「モノやサービス」には少し関心が湧かないんです。いや、もちろん「良いモノ」の魅力を映像で伝えるのが仕事です。そのモノ 自体に魅力がなけりゃその仕事は受けれませんよね。でも、そんなことパンフレットを見ればわかるし、評判を聞けばわかる。
自分がもっと興味があるのは「人」です。
そのモノを作っている人だったり、一生懸命売ろうとしている「人」。商品の説明もそぞろに、それを熱心に説明する「人」の表情に夢中です。
そもそも、お客様はその「モノ」を使ったり試してから購入するのですか?「『モノ』を事前に自身で試してみてからじゃ無いと、お客様に紹介できない」なんて理屈はお客様への態度として矛盾してませんか?その「モノ」を購入いただくお客様は本当にその商品を気に入ってから買うのではなく、紹介(宣伝)を信じて購入するのでは?
その紹介(宣伝)を作る立場としては、やはり「人」に関心が向います。その「人」はどんな人か?なんでこの商品やサービスに夢中になっているのか?その人の魅力を感じ、信じられるのであれば、それを映像として伝えられるなら、それ以上に「モノ」の良さを証明する方法は無いのでは?
この事はご結婚式の撮影にも言えますね。会場のスタイル、装飾、演出。。。そこに注目するのではなく、なぜそのような細部にこだわり、作っていったお二人なのか?見つめるのはそっちだと思うんです。次第に「人」と、その信頼が大切になってきていると感じます。