挙式を控える新郎新婦様からこんな質問を頂くことがあります。
「挙式ではカメラマンさん着座の規制があるのですがうまく撮れますか?」
時々、会場様によって教会内での撮影は、ゲストの皆様と同じようにお席に座ってそこから撮影しなければいけないという場合がございます。そんな規制があるにもかかわらず、当方の映像撮影をご検討頂くのですから、できる限り良い映像を残せるように、少し状況をお聞かせください。これはすぐにお答えできないご質問なんです。まず、
教会式(キリスト教式)ですか?人前式ですか?
教会式の場合は新郎新婦は神父(or 牧師)さん方を基本的に向いています。ゲストの方へは背中を向ける形となりますので、それより前にポジションできないお席からですと、やはりどうしても少し寂しい映像になってします。せっかくですからそのご表情を残したいですよね。
こんな場合、多くの教会式の会場では最前方に固定のカメラを設置しています。そちらからならお二人のご表情も狙えるでしょう。という事で、どうしても撮影ポジションが限られてしまう時は、うちではそういった別の方法もご検討頂くよう、正直にご説明差し上げます。
もちろん、映像には自信があります。でも、ポジションばかりはどうしようもありませんので、他の方法があるのであれば素直にそちらも考えてみてもいいのでは?と思うんです。ただ、悔しいですけどね。そして、それでもどうしても撮ってほしいということであれば、全神経を使って、あぐらをかく固定カメラに負けない最高の映像を撮る努力をさせて頂きます。
もし人前式なら
もし人前式ならもう少しハードルは低いかもしれません。人前式はお二人はゲストの皆さんの方に向かってますよね。お席からでもご表情を追うことは可能です。ただ、一箇所固定ですので、かなりテクニックは必要なのですが。
まず、三脚や一脚は邪魔になるので使いないため、すべて手持ちの撮影です。この辺はドキュメンタリースタイルで慣れていますので、問題はありません。次に少しお席の配慮をしていただいた方がいいですね。みなさんと一緒に座るので、できる限り前を遮らないよう、前方がいいですね。できれば前から2列目、バージンロードより(内側)がベストポジションです。そしてできれば右側。これは、私は右利きですので、右で構えたカメラがお二人の位置(中央側)に寄りやすいという意味です。フィジカル的にもメンタル的にも(定点からの映像バリエーションに飽きないように、カット割りの工夫など)とても難しい撮影なので、かなり熟練したカメラマンでないと難しいと思います。
もし、会場様からそういった規制の指示がありましたら、少しそのあたりをお伺いさせていただき、できる限り良い映像を残せるよう、いろんな方向からご相談させて頂ければと思います。