映像を制作していて、大切なもの「音楽」。その力にはどうやっても映像は敵わないなんて話も以前していましたが、私が映像とともに使用する音楽が、やはり相当悩み、選んでいます。時々「あの音楽ななんていうの?」などとお問い合わせ頂きますが、その全ては「ライセンスフリー」と言われる著作権の許諾を得た音源です。
こういったライセンス費用を支払って許諾を得るという音源は、日本ではまだ少ないのですが、海外ではかなり豊富で、探せば探すほどどんどん面白いものが見つかります。価格も大手の一曲数万円から、インディーバンドの数千円のものまで。最近はご披露宴のために新郎新婦様が制作される映像に関しても、その使用楽曲のライセンスが厳しくなってきたと聞きます。
ウェディングシーンはなぜ私的使用の範囲ではないの?
著作権法では、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること」(=私的使用)を目的とする場合は、その使用する者が権利者の許可なく著作物を複製できるとされています。この点、招待客が列席するウェディングシーンは「私的使用」の範囲を超えるため、別途権利者への手続きが必要となります。
よくある質問|結婚式で使う音楽著作権を一括代行処理「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」(ISUM)より
ISUMの登録曲を使用する場合には許諾料を?では登録されていないものは?CDを買わなきゃいけない?じゃあオンラインでしか買えない楽曲は?
まだ完全にクリアになっている状況ではありません。会場様によってもその対応は様々でしょう。「どんな曲でも構いませんよ」というところ。きちんと使用楽曲を申請許諾を受けなればいけないところ。
ならいっそ、市販されている楽曲ではなく、こういった映像とあわせて使用されることを前提として作られた「ライセンスフリー」の曲を使用するのも手ですよね?日本のCDランキングにはない雰囲気の良い曲も多いです。少しご紹介しますね。
Triple Scoop Music
こちらは明るめで軽い雰囲気の曲が多い気がします。お値段は安いほうでしょうか。
Art-list
こちらは1年間199ドル。シネマチックなものから、ロックなものまで。少し時間は短めのものが多いですね。WEB掲載もこの費用でOKのようで、お得ですね。
あまり知られていないですけど少し便利なのがこちら
vimeoミュージック ストア
これは映像共有サイト「vimeo」内のライセンスフリー楽曲のサービスです。目的の曲を見つけやすく、例えば動画をvimeoにアップして、そのまま曲をつけたりすることもできるみたいです。幾つかのレーベルが集まって、それぞれに品質や値段が違っているのも面白い特徴。
ご自身でご結婚式の動画を制作されることはとても素敵なことだし、きっとお二人にとって忘れられない思い出になると思うんです。そんな素敵な「動画」というツールがやっと編集ソフトやスマホの撮影などで敷居が下がってきたところに、「著作権という不透明な壁」でつまずいて欲しくないんです。もっと簡単にふわっと乗り越えましょう。海外ラインセンスフリーの楽曲で。