今日はちょっとお知らせです。ブーケアンドリールとしてご結婚式の映像を撮り続け10年。思う事は「いろいろな勉強をさせて頂いた」という事。もともと映像を撮る、作る事が好きな人間が、それで人に喜んで頂ける事を知って、ひたすらウェディングムービーというものに夢中になってきました。時期もちょうどウェディングの映像が昔の「流れ作業的なもの」から一眼ムービーという力を借りて、圧倒的に進化した時期。そのタイミングに現場にいて、状況を感じれたことはすごく嬉しいし、貴重な経験です。
先日、とあるつながりで企業様の広告映像を撮影させて頂きました。なかなか表に出せないものが多いんですが、そう、ウェディング以外もちょこちょこやっているんですよ。普段は圧倒的にウェディング撮影が多いので広告撮影って「畑違い」と思いますよね?実は私も初めは少しそんな気がしていました。
でもお仕事をさせていただく中で、何か今までの認識が変わった気がしました。ウェディング映像も広告映像も一緒じゃないかと。
もちろん、ウェディングは個人の思い出の記憶として、企業広告はマスへ向けて、商品やサービスをアピールする。目的が全然違うように思っていたんですが、ゆっくりと考えると、その違いって本当?今私は、映像で表現する本質的なことは一緒じゃないかと感じています。それは「その人(もの・こと)の良いところを伝える」という事。対象が個人だろうとマスだろうと、最終的には「人」に伝えるわけです。それに違いはない。そして商品やサービスだってそれを作った人がいるわけで、その根本は「人」。結局は人を人に伝えるということ。
ウェディングで注力してきたドキュメンタリーの撮影スタイルと、装飾に頼らず本質を伝えるという意識がそれらを「同じことだ」と感じさせます。
映像には他者や本人でさえ気づいていない側面(魅了)を明らかにして、伝えるという力があります。そんな力を使って、今までウェディングを撮ってきたように、「もの、こと」にもそういった視点で接することができるなら、もっと映像の力を人々の役に立てる事が出来るのではと感じました。
「ブーケアンドリール」。花束と映画のフィルムを巻くリールという意味で命名しましたが、これからは「婚礼」と「商業映像」というイメージも新たに含ませ、いろいろな表現に挑戦していきたいと思います。どうぞこれからも温かい目でお見守りください。