私、石井が撮影する場合は全て撮影者本人が編集します。これはブーケアンドリールの鉄則(というより私の)。なぜ撮影者が編集をも行うのか?編集専門のスタッフにお願いするという方法もあります。またそのような体制のブライダルプロダクションもあるでしょう。理由は以下にあります。
- 撮影時にもう編集を始めているから
これはどうゆう意味かというと、ご結婚式のビデオ撮影は基本的にドキュメントの撮影と同じ物です。1カメラの場合、必要なシーンとそうでないシーンを撮影時にカメラマンが判断し、画面の構図、カットのタイミング、話の流れ、すべて編集後の映像を想定しながら撮影を行います。そうしなければただ撮りっぱなしの記録映像になってしまいます。言えば撮影時に「粗編集」を行っている訳ですから、編集もその本人が行った方が適切なわけです。ただ単に時間の節約と言う訳ではなく、より良い、編集が行えます。
- 撮影者のスキル向上
ビデオを撮影した後、撮影者はその映像を見る機会はあまりないでしょう。カメラの操作方法や細かな技術は撮影したものを改めてじっくり見てみないとその「上手・下手」が認識出来ないと考えています。撮影者が自分の撮影素材の編集を行うと、嫌でも撮影技術の欠点が見えてきます(また良いところも)。自分の下手なところ・ミスを見つめる事は苦痛ですが、その事が自分のスキルアップにつながる最善の方法だと思います。
- 編集だけの作業はつらい・・・
これはちょっとした事ですが。。。以前、ブライダルのプロダクションで編集専属のスタッフさんがもうほんとに嫌な顔をされていました。もう、ご結婚式の編集ばかりするのは飽き飽きのようでした。とても嬉しく、楽しい記念の日ですので、編集する人にも楽しく作業して欲しいですが。。。その気持ちも少なからず映像に出ると思います。「編集だけを続けるのは辛い」このことはよーくわかっています。
最近、編集をしているととても楽しくてしょうがありません。以前でしたら自分の撮影テクニックにがっかりさせられたり、うまく出来ない自分に悔しかったり。。正直、あまり楽しむ事が出来ない時もありました(内容的には楽しいものですよ)。しかし最近は、自分が撮影したにも関わらず、「この構図いいなあ〜」、「このカメラワークとタイミング絶妙!」などと感心しています。ちょっと恥ずかしいですが、以前と比べて、撮影技術が上がったという事でしょうか?「良い素材があると料理も楽しくなる」と似ています。しかし、まだまだうまく出来るところはあるので、これからも自分の撮影した映像を見直し、技術の向上に努めていきます。
*写真はiPhoneで撮影、加工した写真