ブーケアンドリールではここ数年で本当に多くの方々のご結婚式のビデオ撮影をさせて頂いてきました。先日、データベースの整理の時に確認をしたらなんと、今までの撮影が130数組にもなっていました。1つ1つがとても思い入れのある大切な経験です。
スタート当初から「フィルムのような質感」を追求し、24P撮影、全編にわたるカラーグレーディングなど、市場にはない新たな挑戦を行って参りましたが、ついに「撮って出しエンドロール」のサービスにも進出する事を決意致しました。
「撮って出しエンドロール」(SDE)は海外のブライダルビデオでは一般的で、ほとんどのプロダクションさんがプランの1つとしています。気にはなっていたのですが、「ドキュメント」としてのご結婚式のビデオ撮影の奥深さに熱中するあまり、正直あまり興味が持てませんでした。
そのイメージを変えたのがcanonの5D Mark2でした。ドキュメント撮影では既に導入済みですが、使えば使うほど、その映像の美しさ、映画のような質感には可能性を感じます。よく、ご結婚式の現場ではスチルのカメラマンさんに、「それなんですあか?」と聞かれ、説明をするのが大変な時もありました。また、スチルの方も興味津々で、写真からエンドロールや前撮りムービーの分野へ進出する方も見受けられてきました。
エンドロールとドキュメントとの違い。基本的にドキュメントは常に撮りっぱなしで、次の瞬間に何が起きるか分からないため、カメラの動きに多少の制限があります。また、人の音声がストーリーを語る上で大きな要素となりますので、それも追い続けなくてはいけません。エンドロールの場合は(ミュージックビデオと言っても良いかもしれません)それに比べ、瞬間的な映像、構図をとらえる事に注力し、「イメージを伝える」ことに重点がもたれます。
それらの違いにより5Dを使った撮影では、レンズの交換やポジションの大胆な移動、多量のカットを撮影出来るなどの「面白い!」と思える可能性が広がり、一気に興味が湧いてきました。
「今までのフィルムライクな映像で上品なエンドロールが作れたら」
こんな気持ちで新しいサービスはスタートさせて頂きます。時間との戦いと言う勝負もありますが、映像制作のバリエーションとして新たな技術が試せるサービスですので、これから力を入れて参ります!(もちろんいいままでのドキュメントも進化し続けますよ)