最近、お客様から「一眼で撮影した動画はやっぱりステキですね」といったお言葉をよく頂きます。このあたりで少し説明をさせてください。
ブーケアンドリールでは現在DSLRいわゆる「デジタル一眼レフカメラ」による撮影にはこだわっていません。
少なくとも私(石井)の使用する機材は正確には「デジタル一眼レフカメラ」ではありません。「Canon EOS C100 Mark II 」という機器で、以前使用していた「Canon EOS 5D Mark II 」とはまた違った方向の「デジタルシネマカメラ」と呼ばれる映画制作機器です。
「Canon EOS C100 Mark II 」
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/lineup/digitalcamera/c100mk2/
「一眼動画」というキーワード
そもそも、なぜ「一眼動画」というキーワードがウェディング映像でよく聞かれるかというと。。。
大雑把に言うと2009年頃、レンズ交換が可能で、小型、被写界深度(ボケ)が浅い印象的な画像が撮れる「写真のカメラ」によって、動画が撮影出来るようになったことから、その映像クオリティに注目が集まりました。「写真が動く」と。あくまで写真を撮るカメラのおまけの動画撮影だったわけです。
そして「ボケ」と様々な交換レンズを生かした「シネマライク」な映像が多く作られるようになりました。
「一眼動画」、「DSLR」などのキーワードは停滞していたウェディングムービーを大きく発展させてくれた大きな要因です。こういったブレイクスルーがなかったら、ウェディングも今までと同じつまらないものだったでしょう。
そして現在、そういった「一眼レフ」の特徴はそれ以外の動画撮影機器も持つようになり、キーワードとして「一眼動画」という言葉だけが皆さんの印象に残っていると言った雰囲気です。
ー引用ー
「”一眼レフカメラ “」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“最終日付(更新日付)” 2015年10月26日 (月) 07:08
URL: http://ja.wikipedia.org/
要するに撮影の光とファインダーで見る光が一緒ということ。そのために「レフ」がカシャカシャ動くということ。この特徴と「シネマライク」な映像を表現するための特徴は関係ないですよね。そもそも動画であれば写真は必要ないんです。動画専用機で。
そういった意味で、現在私が使用している機種は正確には「デジタル一眼レフカメラ」カメラではありません。(写真は撮れません!)ただ、「シネマライク」であるという特徴はそのまま引き続き継承していますし、こだわり続けます。最近ウェディングでも多くなっていると噂のソニーのα7シリーズも「デジタル一眼」というキーワードを使っていますが、「レフ」がないですね。いわゆるミラーレスの方向に向かっています。
ただの「キーワード」であるということ
要するに「キーワード」。いまではウェディングの映像を差別化するただの「キーワード」であるということ。クオリティを追求し機材を選ぶのであれば、その範囲からはとっくに外れている。そんなことを少しでも皆さんに知っていただけたらなあ、と感じています。