前回のstillmotionに続き、私が尊敬するウェディングフィルムメーカーを紹介します。こちらは個人でされているMatt Ebenezerさん。
奥さんと一緒にマットとケイティでウェディングの写真とムービーをオーストラリアでされています。世界的に有名なのか?よくわかりませんが、6年前くらいに一眼ムービーが出だしたあたりに私がvimeoの中で特に注目し、憧れた人です。
まず映像をどうぞ。7年前(!)でかなり古いですが、やはり個性があります。
どうですか?元々写真のカメラマンらしく、ロケーションやポージングなどしっかりとしてますね。色も独特。
被写体の二人がカメラを見つめるカットがマットさんらしんですよ。これグッときますね。
もう一つ。
あまりお二人に現場で指示はしないんでしょうか。その場の雰囲気に任せて自然に動いてもらっているような雰囲気もあります。素朴な感じ、音楽も合わせてブーケアンドリールに近い雰囲気があります。
さて、そんな感じで数年前にはとても影響を受けたマットさんですが、その後、はvimeoから少しづつウェディングの映像が少なくなっていきました。不思議だな、もったいないなと思いつつ、しばらくは離れていました。そして今日、少しウェブで調べてみると、なんと二人は2014年に車の事故に遭ってしまったそう。
Matt + Katie Help Fund
https://www.gofundme.com/mattkatie
(基金は終了しています)
幸い命には関わらなかったそうですが、ケイティは後遺症に苦しんでいるよう。
ウェディングカメラマンって「体」が健康でないとできない仕事です。それも夫婦であればなおさらどうしていいのか。。。こんな話を聞くと、フォトグラファーもやはりリスクがある仕事なんだなと感じます。
「体が動かない」。じゃあ他の仕事をしようってカメラマンはなかなかなれないですよね。職人気質で「これだけが好き」って人が多いですし。けど真面目な話、第2第3の仕事があること。幸せな二人を撮らせていただいている人間として、自分の幸せを保証できないと、お二人に「笑って」なんて言えませんよね。
最近映像が見れなかった謎。二人はネパールやコロンビアで人道写真を撮っていたんだそう。
とても「人の温かみ」を感じさせるマットさんのムービー。ぜひウェディングも復帰して、もっと映像を見せて欲しいです。