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ご結婚式当日、挙式が終わって、ここからが盛り上がるご披露宴のスタート。ご披露宴会場に入ったビデオカメラマンがチェックする項目が幾つかあります。お部屋の設計、入退出口や高砂とテーブルの位置関係。照明の位置と範囲、構成。スタッフさんの動きなど。いろいろと事前に把握する項目はあるんですが、その一つに「席札のメッセージ」があります。

ゲストの方のテーブルにそれぞれ置かれた席札に、メッセージをお書きになっている場合があるんですね。

事前にお二人にお伺いできる時もありますが、あまり細かな点を事前に確認することも大変な場合、また急な変更などもありえますので、必ず事前にこの「サプライズメッセージ」の有無を確認します。多くは二つ折りにしている席次の内側に書いているので、その間を少し覗かせていただいて。

というのは、ゲストの方のリアクションを撮影させていただくため。サプライズは驚いた後では遅いので、事前に予測し、構えていることが重要です。ここで難しいのは、あくまで自然に待ち構えるということ。あからさまにカメラを向けて、席次のメッセージを見つける瞬間を狙っていると、ゲストの方も「なんかおかしいな」と気づかれる場合もあります。

これは、他のサプライズでも一緒。

例えばお色直し後の再入場のサプライズで、入場時のメイン入口ではなく、他の場所から(例えばテラスなど)入場をする場合。カメラマンはもちろん事前に知っていますが、ゲストの皆さんには内緒ですので、入場のイントロ音楽がかかっている時は、メイン入場口をなんとなく狙っているように演技をします笑。カメラも騙されているふりをするんですね。

そしてちょうど良いタイミングでサプライズのテラス入口を狙います。このタイミングが難しい。皆さん「あれ、おかしいなどこから?」というタイミングで狙いを変えないといけないので、難易度は高めです。

こんなふうに、もうカメラマンも巻き込んでいただかないとサプライズは成功しません。そして、撮り方にもドキュメントがからこその、リアリティを大切にした予測と演技を要求されます。

こんなところがドキュメント撮影の面白さでもあるんですけどね。

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