ご結婚式の撮影ではカメラマンさんに何を求めます?良い映像や写真を撮って欲しい。もちろんそうですよね?でも、「現場のその瞬間も忘れちゃいけない」というお話。
ご披露宴の現場では私以外のビデオカメラマンは普通居ないのですが、写真のカメラマンさんは大抵ご一緒しています。お写真も当然本番ぶっつけで、貴重な一瞬を探し、チャンスを狙っています。でもその瞬間ってどんなに能力があっても完全に予測はできませんよね?
急に、印象的なシーンがある場所で訪れるということも普通に起こります。
そんな時、その場所にまさに血相を変えて走って来るカメラマンさんがたまにいます。まるで獲物を見つけた猟師のように(カメラを構えるポーズってまさに銃です)
そんな状況を私は「がっついている」と呼んでいます。
そしてそんな人に限って、撮った後すぐに液晶モニターだけを見て、立ち去ります。(まだ大切なシーンは続いていますよ!)
確かに、特別な日の記録を任されたプロフェッショナルとしては、素敵なシーンを責任を持っておさえたいという気持ちもわかります。ただ、しんみりとしたシーンや感動的なシーンでは、野次馬のように急にドタドタ来てはその場の雰囲気は台無しです。その瞬間そのものと、その瞬間を抑えた写真、どちらが大事でしょうか?
自分の写真の完成度だけに満足を求めていないか?お二人の宝物を自分の獲物と間違え「がっついて」いないか?
映像でも写真でも、カメラマンをお選びになる時は、少し参考にしていただければ幸いです。