3月、東京 三鷹市にある某私立大学内で行われるご結婚式の、エンドロール制作をご依頼頂きました。
なんでもお二人はこの大学内の寮でご一緒で、思い出のあるここでご結婚式を挙げられるとのこと。とても立派な教会も敷地内にあるので、挙式はそこで。ご披露宴は?ちょうど教会の隣の学食を貸切できるそう。はじめは「え?」と思ったんですが、私のイメージする「学食」とは大きくイメージは異なり、ピッカピカでおしゃれな学食です。全面ガラス張りで明るい!大阪芸大の昔の学食の「侘しさ」は微塵もなく。
新郎さんは合間に馴染みの食堂のお母さんとお話しされていました。学生時代に通った食堂でご披露宴なんて感慨深いでしょうね。
今回はエンドロールですが、もちろんお二人のお支度や会場でのご準備シーンからご一緒させていただきました。お二人とはskypeのビデオ通話で事前にお打ち合わせも行い、雰囲気やお好みもわかっています。
会場の音響やDVD上映、フォトプロップの作成までご自身で出来る限りされていて、すごく「手作り」の心がこもった温かさが会場に溢れていました。会場のご担当者様も、ホテルのスタッフのように妙に段取り良くテキパキという感じではなく、とてもお二人のリズムを大切にされ、つかづ離れずなとてもよい距離感を保ってくれていました。
そして、お二人のリクエスト。音楽に合わせてお二人が手作りされたフォトプロップのカットを挿入すること!これがなかなか面白くて、お二人やご友人、お父様までご協力頂いて、上映では皆様の笑顔を見る事ができました。こんな風に、お二人がお考えのアイデアなども遠慮なくお話し頂いて、お二人の個性が現れた映像を作れせていただきます。
私が「勝手に考えたアイデア」と「お二人から生まれたアイデア」ではやはりその個性、マッチ感が雲泥の差です。
テクニックや技術的に難しい場合や、客観的に見てちょっと雰囲気が違うなという場合は、こちらも遠慮なくアドバイス差し上げますので、いろんなイメージをお話しください。
そしてお支度後のお二人は学内のロケ撮影に。のんびり思い出の場所を巡って楽しいお散歩です。こんなシーンのお二人の自然な笑顔が一番好きです。
荘厳な挙式、ご披露宴も大学のご友人方と盛り上がり、とても明るい雰囲気のご結婚式でした。
そして、エンドロール。会場の後方でじっと編集をしていましたが、皆様の笑い声、拍手は何物にも代えがたい最高のご褒美です。お二人のご親族様にもお喜び頂けたようで、幸せです。こうやって幸せな瞬間を一緒に作らせて頂いているのですから、作っている本人にも幸せが伝わっていくのも自然な事なんでしょうね。
ただおちゃらける、ふざけるだけの映像ではなく、楽しい中にも新郎様の優しさと新婦様の誠実さが垣間見れるような、お二人の素敵な部分がいやらしくない程度に感じられる映像が理想なんですが。近づけたでしょうか。