ご披露宴の演出っていろいろありますよね、ずっと撮影していると、その「流行り廃り」なんてのも感じられるのですが、その中で私が個人的に好きな演出について。新婦様のお手紙もいい、手作り映像の上映もいいですよね。
でもやっぱり、キャンドルーサービス。
これ、今はちょっとづつ少なくなってきているかな?と感じるんですが、やっぱり好きです。業界では「キャンサー」なんて言ったりします。はじめ何のことが謎でした笑。もちろんカメラマンとして「絵」になるという事もあるんですが、ゲストの方の目線で見てもその良さを感じます。
ほのかな光の演出
まず、会場の照明だけでは表現できないほのかな光の演出が独特ですよね。普通は会場の照明って中央でコントロールされているものですが、ほのかな光で、自分たちの眼の前で、新郎新婦のタイミングで灯る。そんなアナログ的な光のコントロールがロマンチックです。
新郎新婦を近くで見ることができる
そして、意外と気付かない点が「新郎新婦を近くで見ることができる」という点。他にも各卓フォトと呼ばれるテーブルを新郎新婦が周ってみんなと一緒に写真を撮るという演出もあるのですが、あの時って皆さんは基本的にカメラの方を見ますよね?そう、なかなか新郎新婦さんを間近でじっくり見れることって少ないんです。ケーキ入刀なども近いですが、あの時は皆さん一斉に一箇所に集まるので、なかなか近くには寄れないものなんです。
でも撮るのは難しい
お二人で揃って、ぎこちなくキャンドルに火をつけるお姿を温かく見守るご両親。そのご表情は暗がりでもはっきりと輝いています。それをしっかりと撮影するのがこの仕事。「暗い」という状況は撮影の難易度がかなり上がります。暗がりとスポットライトの明暗の差をコントールするタイミング、そして構図の決め方。お二人と照明の動きの予測。
でも、楽しい。
ちょっとオーソドックスな演出かなと思われるかもしれませんが、いまだにキャンドルサービスは撮っていてドキドキしますし、素敵だなと感じます。もう、みなさんの笑顔が。。。何かノスタルジーも感じますよね。お父さんお母さんは特別にそうかな。定番には定番の良さがあると、何百回見てきたカメラマンは思います。
一説には、ろうそく会社さんが考案したとの説もあるようですが、披露宴のキャンドルサービス考えた人、すごい。