今日はよく編集をしました。映像制作者って編集もやっている人は、それにかける時間が本当に多いんです。「編集は時間がかかる」このことをご理解いただくのって、やっぱり実際にやってもらうしかないですね。そう、ご披露宴直前の新郎新婦様のように、プロフィールムービー、なかなか思ったように編集進まないですよね?
大体いつもだったらスケジュールの調整や、細かなメール、事務的な作業も同時に行わなくてはならないんですが、今日に限っては、ほとんど邪魔が入らない(邪魔っていうとなんですが。。)続けて集中できる時間が長い1日でした。編集が捗る捗る。この仕事を長年していますので、PCの扱いは自分の考えた通りに、想像した通りにスイスイと操作することができます。映像の編集って、「このカットをこっちに持って行って」、「そのカットを今はキープ、後でこんなシーンに使えるな」と、脳内メモリをフルに使ってあれこれをパズルを組み合わせていく作業に似ています。だから脳が疲れるし、集中力もいります。
そんな作業を続けていると、どんどんスピードが上がり、テンションも上がっていきます。楽しい!!こんな状態を以前から自分は「エディターズ・ハイ」と呼んでいます。「ランナーズ・ハイ」からですね。映像編集者(エディター)が編集に<ハマる>ポイントです。
これって前から自分では言っていたんですけど、他の人はどうなんだろう?と思ってググったら、結構皆さん使っているようでビックリです。やっぱりあるんですよね。ハイって言っちゃうとあれなので、いわゆる心理学で言う「フロー状態」ですね。
フロー (英: Flow) とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。ZONE、ピークエクスペリエンスとも呼ばれる。心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱され、その概念は、あらゆる分野に渡って広く論及されている。
Wikipedia contributors. “フロー (心理学).” Wikipedia. Wikipedia, 28 Nov. 2015. Web. 30 Jun. 2016.
この状態は、集中していて作業も早くすごいいいんですけど、あくまで盛り上がっているには本人のみです。ちょっと待って、これを見る人はフロー状態じゃないんです。ここが映像制作者が陥りやすいポイントです。エディターズ・ハイの後は、しばらく時間を置き見つめ直しましょう。そう、徹夜で書いたラブレターのように、そこには自己満足、自己陶酔の表現が広がっています。
気をつけて。何事も頑張ればいいってもんじゃないよ。(自戒)