私はよく映画のトレーラー(予告編)ムービーを見ます。単純に映画好きという事もあるんですが、映画の予告編ってすごい映像の勉強になるんですよ。
まず、ストーリー。数十秒の長さの中に映画の見どこと、「見たい」という要素を入れつつ、期待を高めワクワクするような構成が求められます。これはうちの「ハイライト映像」やエンドロールなどの組み立てに、とても参考になります。
あとは映像の「色」。ルックと呼ばれる色の特徴ですね。作品によって映像の色も様々。ただ素直に現実に見える色ではなくて、映画って独特の色をしてますよね?あれはカラーグレーディングと言って、色調で物語の雰囲気を表現したり、人物の心情なども表現しています。一言で「色」と言ってもその変化はとても大きく、色のみで全体の雰囲気はまるっきり変わってしまいます。このカラーグレーディングは少し「流行り」みたいなもの、もしくは新しい表現などがありますので、最先端の映画の予告編はとても勉強になります。
次に、カッティング。編集の技術です。あの短い時間に緩急をつけ、ドラマチックな表現を可能にするのはこの編集のテクニックがなくてはなりません。特に映画の予告は独特な編集のテクニックが使われます。あまりドキュメンタリーの本編で大げさに使われることは少ないですが、その技術は参考になるものが多いです。時には予告編映像をそのまま編集ソフトに入れて、どういう編集をしているのか?1コマずつ丁寧に調べてみたり。
もう一つとても勉強にあるのが音楽。先日も書きましたが、映像と音楽の関係ってすごく重要なもの。特に映画の予告編音楽はとても力があります。それを示すのが、「映画予告編専門の音楽レーベル」。
海外には映画の予告編専門の音楽制作者たちがいます。特に有名なのが下記のグループ。
イミディエイト・ミュージック(トレイラーヘッド)
Two Steps from Hell
どちらもとても有名で、トレラーヘッドなどは「進撃の巨人」など日本映画の予告編にも使われているようですね。どちらもアルバムを出しています。
そんな専門の音楽制作レーベルのうち、最近オススメなのが「Q-FACTORY」。
ROBERT ETOLLさんが主に作品を作っているんですが、明るくて感動的な雰囲気が素晴らしいです。一つ一つは短い楽曲ですけど、こんな短い時間の中で、人の感情を揺さぶることができる予告編音楽。やっぱり音楽って重要ですね。
そんなことも考えつつ、新たな予告編を見ながら映像のことを楽しく学ぶ日々です。