先週はまたバタバタした週末撮影を過ごさせて頂きました。そんな中、感じたこと。「ウェディング撮影って何を見つめるのか?」
土曜日は東京の白金台にて。周りはおしゃれなカフェなどのお店が並ぶ通りにあるレストラン。内装はピカピカ、シャンデリアが美しく取り囲んだ中央が吹き抜けのスペースでのパーティです。2階のテラス席でお食事をされているお客様からは「おめでとうございます!」との温かいお言葉。ゲストの方々も上品な方々ばかり。洗練された会話も楽しい、素敵なパーティでした。
そして、それ終わりで飛行機で鹿児島へ。鹿児島の南端、海岸を望む自然が豊かなホテル様です。相当な田舎です。駅から移動手段がないので困りました。なんとか車で移動し、撮影。ホテルに入るとホテルのゆるキャラがお迎え!おばあちゃんが「記念になるね〜」と言って一緒にお写真を撮っています。「すいません、進行表いただけますか?」とお願いするも、「いや、まだきちんとした進行表できてなくてね〜」!?とてもゆったりとした時間が流れています。お支度室ではみんなでチョコを食べながら「まるで自宅にいるみたい」と新婦様がおっしゃるくらいリラックスした雰囲気。年季の入ったホテルは貫禄とノスタルジーを感じます。そしてご披露宴!盛り上がる!人と人とのつながり、余興など決してお上品とは言えないシーンもあったけれど(?)100名を超えるゲストがみんなが親族のような、なんともくつろげる地元の雰囲気が漂っています。いいなあ。
こんなに違うんですね。日本って。
おそらく、それぞれの場所に暮らし、その環境が当たり前であり「自然」と感じられている方は感じる事ができないかもしれません。日本の中でもこんなにも雰囲気が異なるんだと感じたのは久しぶりでした。会場の雰囲気が違う、会話が違う、言葉が違う、人が違う。そして考え方も異なると感じました。
でも、「田舎の結婚式もいいんですよ」なんて言いません。もちろん、「都会の洗練された雰囲気が一番素敵」なんて事も。
どちらが素敵とかじゃなく、「それぞれにすごく違いがあって面白い」って事を強く感じたんです。どちらも撮っていて楽しいし、それぞれに素敵な箇所が沢山あります。それはどちらも素敵な人や思いに溢れていたからかなあ。
そう、どんなに環境や考え方が違っていても「映すのは人」なんです。人が中心であるなら、それぞれに素敵なんです、やっぱり。