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こんな映画は知っていますか?

「タンジェリン」
http://www.tangerinefilm.jp
この劇場用映画は全てiPhoneで撮影されたそうです。前回、「プロが答えるオススメのビデオカメラ」で書いたスマホ撮影の可能性がこんなところでも感じられます。実は、スマホでの撮影の可能性を感じたのはこれが初めではありません。この映像がきっかけです。

これも同じように全てiPhoneで撮影されています。以前から気になっている海外のウェディングムービーの制作会社ですが、スマホ撮影の可能性を試してみたくて作ったそうです。「映像のクオリティは機材に左右されない」ことを証明したかったとか。いいえ、逆にスマホのクオリティを証明するかのような映像ですね。とにかく素晴らしい。

でも、ただiPhoneを使えば誰でも美しい映像を撮れるか?と言ったらそうじゃ無いかもしれません。私なりにスマホでの撮影を実際に進める際の重要なポイントを検証してみました。そこにはいくつかの「キーポイント」があります。スマホをホームビデオ的に使おうとお考えで、少しクオリティをあげたいとお考えの方。ご参考に。

1.設定のコントロールにはFiLMiC Pro

スマホではできる限り簡単に動画を撮影できることが重視され、その設定などはあまり細かくいじれないものが多いかと思います。その辺りがプロから見ると少し手を入れたいところ。そこでカメラの設定の自由度を上げるカメラアプリを別に導入することが求められます。例えばこれ。

FiLMiC Pro

1,800円
(2017.05.31時点)
posted with ポチレバ

これはとても評価の高いビデオカメラアプリです。ビットレートやアスペクト、露出、iso、シャッタースピードなどあらゆる設定がコントロールできます。特にiPhoneのムービーカメラはアイリスが固定で、isoとシャッタースピードで変化させます。この見難さを解説する必要があります。

2.レンズはMoment

もちろんオリジナルのレンズも美しいですが、さすがに単焦点の一本だけではオリジナリティのある映像は作りにくいかもしれません。そこで、アタッチメント式のレンズを使用するとぐっとクオリティと自由度が上がります。例えばこんなもの。

Moment

Moondog Labs


こちらはアナモフィックレンズ

3.手ブレにはosmo

そしてもう一つ重要な要素は手ブレの低減。これはスマホが小さくて軽量な分、難しい要素かもしれません。でもとっておきのツールがあります。
osmo mobile
http://www.dji.com/jp/osmo-mobile

いわゆる電動ジンバルと呼ばれるものです。osmo単体を使うのではなく、そのスタビライズの技術を十分に応用した「スマホ用のジンバル」を使用するというところがミソ。これを使用すれば滑らかなカメラ移動が可能になります。そして忘れがちですが、三脚も必要なくなります。そうです、ただ動かさなないで持っているだけでも意味があるツールです。(そこを忘れてジンバルがあるから、ただ動き回る映像はナンセンスです)

4.グレーディング

そして最後の段階に重要となるのがやはり「色」。適切なカラーグレーディングを施すことにより、よりクオリティの高い映像になります。
そう、最高のビデオカメラはすでにあなたのポケットに。映像の可能性をもっと気軽に楽しんでもらえるように、これからもスマホによるムービー撮影の可能性を追求していきたいと思います。

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