以前からご紹介しいている「自作プロフィールムービー」の制作について、先日もスマホだけで完結できる簡単な方法をご紹介させて頂きましたが、今回は、さらに「簡単」で「センスの良い」編集アプリを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。これは、久しぶりに凄いと思いました。
GoPro Quik
あのスポーツ小型カメラのGoProの簡単ムービー編集アプリです。知りませんでしたこれ。でも評判が何やらすこぶる良いようで。
ではいつものように、手順を追ってご披露宴でのプロフィールムービー上映を想定して作ってみましょう。
作成手順
まずプラスボタンを押して、「新規プロジェクト」を作成ます。素材はカメラロールはもちろん、アカウントの設定をすればFacebookやインスタグラムなんかからも画像を引っ張って来れます。
素材を選んだだけで、すぐにデフォルトのテーマでムービーの再生が始まります。これ、リアルタイムにやっているんですね。凄い。
この「テーマ」が特徴的で、すごくバラエティが豊富でセンスの良いものが揃っています。見たところ30種類くらい。それぞれに写真の色を変えたり、出現の仕方、グラフィカルなデザインを挟んでいるのもあります。これは色々変えてみるとわかりやすいので、ぜひ実際に触って試してください。すごく楽しいですよ。
とりあえずテーマを一つ選んで、次は写真の順番を変えてみましょうか?これは下のメニューバーのちょうど真ん中のボタン、再生ボタンが重なっているようなアイコンを押し、写真をドラッグ&ドロップで入れ替えることができます。
写真の順番が決まったらテロップを入れてみましょう。文字を書きたいカットになったら画面をタッチしてください。テキスト入力画面になります。入力方法もシンプルですね。
あと、この画面で面白いのが、右端の「焦点」ってボタン。これで写真の中の注目する部分を選択することができます。おそらく指定した部分を中心にして自動で動きや構図、エフェクトの位置を変えてくれるのでしょう。この機能は面白いなあ。すごくわかりやすい。
次は音楽の選定。デフォルトでも勝手に音楽をつけてくれますが、自身で選ぶことももちろん可能です。何やら専用のライブラリがあって、そこそこいろんなジャンルの曲が選べます。もちろん持っている楽曲も使用可能。
ちょっとここで、写真の表示時間が少し短いなと感じました。そんな時は下のメニューバーの「スパナ」ボタン。設定画面を出します。ここで「再生時間」を選択すると、全体の長さ(個別の写真の表示時間)を選べます。ここも面白くて、調節バーに「Instagramに最高」(1分以内ということでしょう)、「素晴らしい音楽のエンディング」なんて目印があります。本当、痒い所に手が届くというか、わかってますねー。
そして出来上がったら、メニューバーの「保存」ボタンを押しましょう。ここから、各SNSに完成ムービーをアップすることができます。ただ、残念ながらYoutubeは無し。ということでひとまずはカメラロールに保存しました。
では、いくつかテーマを変えたものをご覧ください。
特徴
やっぱりこれの特徴はテーマデザインの良さですね。全自動で写真にズームやパンなどの動きをつけてくれるだけではなく、グラフィカルなデザインと合わせて動かしてくれる。ここまで綺麗に自動でまとめてくれるのはスマホソフトでも見たことがありません。フィルターも、素晴らしい色じゃないですか。
そしてこれのもっと面白い点は、動画も対応してるんです。というか、GoProなんで動画がメインですよね。ということで、動画でも少し遊びのムービーを作ってみました。これも編集は自動でお任せです。
やっぱり面白いですね。動画の方が向いているかもです。
動画作成の普及、キーポイントはここにありそう
このブログでは以前から、動画制作の民主化というか、動画を作ることの楽しさをもっと多くの人に知ってもらうために、いろいろな視点で、できる限り簡単な作り方をご案内してきました。写真が好きな人っているじゃないですか?でも、なかなかビデオを好きな人って、おじさんくらいしかいませんよね?なぜか?
写真は撮って、すぐにSNSなどにアップできます。でも映像って、「時間」という縛りがあるために撮るのは簡単なんだけど、それを編集するということがやっぱり最大のネックだったんだと思うんです。撮るだけじゃやっぱり面白い映像はできませんから。編集あっての、時間軸をいじって生まれる映像の魅力です。
映像を撮ることは写真と同じく、スマホで一般化した。じゃあ最後の砦はやっぱり「編集の簡易化」なんだと思うんです。
そこで今多く出てきているのが、自動編集という方法。このアプリのようにクリップをいくつか選べば自動的に見た目の良いムービーに仕上げてくれる。こういったアプリが、映像の面白さを広げる最後の関門を突破してくれると思うんです。
これからきっと、この自動編集機能も話題のディープラーニングなども巻き込んで、かなりのクオリティのムービーが自動で作れちゃう時代がすぐそこに来そうです。もちろん、そんな自動で全ての映像が作れるわけではなく、やっぱり人間が手作業で作らなきゃ実現しない編集ってのもあります。でも、映像の魅力をもっと多くの人に感じていただくという視点からすれば、プロの製作者としてもこういった流れはすごく歓迎です。今後も進化が楽しみですね。
Tatsuhiro Terasaka
なかなかのハイセンスぶりに「今度からこれで編集しようかな?」なんて思ってしまいました。笑
ところで御社のサンプルをよく拝見するのですが、曲の方はどこからご購入されていますか?
差し支えなければご教授頂けると助かります。
石井 誠
コメントありがとうございます!そうですね、BGMはもっぱら海外のライセンス音源を漁っております。今は結構ハイクオリティのものが増えましたよね。
Tatsuhiro Terasaka
ご返信ありがとうございます!
いやはや本当に、ライセンス音源もここ数年、物凄いスピードでクオリティが上がってますよね。作り手側からすれば有難い限りです。