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時々、「ドキュメンタリースタイルの撮影でどうやって映像の構成を組み立てるんですか?」と聞かれることがあります。スタッフと打ち合わせをしていて、そこでも改めて気になった事なので、こんな「基本」を改めて書いておきます。

私の場合はあまり時系列を崩す(先に撮った映像を後に持ってくるなど)のが好きじゃないので、最低限、撮った時点で映像として成立し、少なくとも普通に見れる撮り方を心がけています。そう、撮るときに後の構成を考えた撮り方をしています。基本の基本として、そのカット割りにはいくつかのポイントがあります。

同じ構図の繰り返しを避ける

前のカットが、人物のバストアップで、その次のカットが場所を変えた、同じく人物のバストアップ。こういったカットのつなぎはまるで時間が飛んだように見え、最悪はコマが飛んだように見えてしまいます。例え、その人物が他の人に変わったとしても、構図が同じだとまるで違う人に一瞬で変身したかのような印象になります。

同じ構図の繰り返しは避ける。これが意外にできないんですよ。目の前の「いい所」をとりあえず撮っちゃって、後の編集でどうにかしようと考える。

でも、編集って大変でしょう?パッと撮って、SNSにぱっとあげれるのがいい。だったらリアルタイムな撮りっぱなしの文法を少しでも知っていたら、編集無しの映像制作スキルは上がります。これは映像を繋げていくときの基本です。

この基本を頭に入れつつ、ムービーを撮影するときは、更に意識しておいてもらいたいことがあります。それは、

前に撮ったカットを覚えておく

という事。常にひとつ前に撮ったカットの内容を覚えておき、次に撮るカットはそれに繋げるのに相応しいカットを選んで撮る。ここで、さっきの「同じ構図の繰り返しは避ける」を意識してくださいね。

撮影はその繰り返し。ひとつ前に撮ったカットの続きを考えながら撮り続ける。それを続けていけば自然とストーリーになっていきます。

どうですか?こんな事を少し気に留めるだけで編集の手間も減り、いずれはもう何個前、何個先のカットの繋ぎも意識できるようになります。

映像撮影を楽しむ方が少しでも増えますように、ちょっとしたポイントです。

こんな本もオススメです。

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