5月に入って、もう半ば。始まってすぐのゴールデンウィークは例年よりも多くのご依頼を頂き、本当にバタバタとしておりました。何やら現場のカメラマンさんとお話ししていると、今年は撮影件数がどこも増えいているそうで。
そんな中、先日の撮影中に感じた「体の変化」。
その日のご披露宴撮影はとても落ち着いた雰囲気で、最近多い、余興やスピーチなどが少ない、歓談の時間を大切にするスタイルでした。そんなご披露宴を撮影していると、新郎新婦様から「お席を用意してあるので」とのお言葉。なんと私たちビデオカメラマンと写真カメラマンに披露宴の席とお食事をご用意頂いていたのです。
確かに、時々ですが会場様からの指示で「出入り業者」にわざわざお席とお料理を用意せざるを得ない、という場合もあります。要するに「外部業者を入れるのは目をつむるから、その代わり席を用意しろ」と。でも今回の場合はそう言った様子でもなく、あくまでお二人のお気持ちとしてのご用意だったみたいです。
普通は「撮影中ですから」とお断りするのですが、(実際に席について食事をしている暇などありませんし)とても親切にお二人が勧めてくださるので、逆にお断りするのも失礼という事で、写真カメラマンさんと一緒にタイミングを見て頂く事にしました。(歓談中心の撮影だからできたのでしょうが)
実は、撮影中に食事を頂くのは初めて。いつも撮影中にいい香りはしますが、「別の世界」の出来事と(笑)切り離していました。集中、集中!基本的にウェディングのカメラマンって撮影の1日って食事なんてする暇ありません。朝食べて、昼は抜き。夜も二次会撮影などがあれば遅くまで食べれないこともあります。そんなスタイルに慣れてしまって、今ではなんともないんですが、その日、気づいてしまいました。
「食べると、体が軽い!頭が冴える!」
これ、普通のことですよね?でも本当に冗談ではなくて、真面目な実感です。ずっとご飯なしの撮影に慣れているから余計感じたのでしょうか?私だけではありません。写真のカメラマンさんも「なんか体が楽ですね」とおっしゃっていました。
そりゃそうですよね、決して激しいスポーツではありませんが、カメラマンだって常に動き回るし、カメラは支え続ける、立ち続ける。頭だって使わないと撮影は務まりません。さすがに6時間、8時間何も食べないのは、無理があります。そのことを実感として感じてしまいました。
そう、カメラマンにいい写真や映像を撮って欲しい場合は食事を!笑
半分冗談ですが、半分真実。本当にそれだけで体のうごき(反応)がよくなるし、頭だってキレます。きっと何割増しかの実力が出せるでしょう。そうやって普通に食事が出来ればいいですよね。出来るのが普通ですよね?スポーツでもなんでも。。。でもなかなかそうもいかないんですよね。まず、基本外部のスタッフという立場上、食事をする場所など会場側で用意できるわけもなく、そもそもそんな時間がない。ある会場では、あからさまに「出入り業者は当館内での飲食を禁止」と言われた事さえあります。でもそれってどうなの?食べない、さらにこれから暑くなると、飲まないと本当に倒れちゃいますよ。
何か、「お客様は神様」というような顧客至上主義が特に会場様にはとても強く、「うちらのお客」、「そちらお客」という変な区切りがこう言ったところにも表れているんですよね。お客様は一人なのに。皆で新郎新婦様の「幸せ」のために動いているのに、外部も内部も関係ないでしょうと。炎天下の撮影を終えカメラマンが喉が渇いてフラフラなのを横目に、隣のゲストの方だけに飲み物を差し出すその心は?
そんなことを言っても始まらないので、できる限り私は現場にさっと取れる栄養を持参します。
こんな風なぎゅっと飲めるゼリー状の栄養ドリンクを。一端のプロとしては
「栄養なんて取らなくても集中し続けるのがプロ」
なんて言わず、
「栄養もきちんと摂り、きちんと実力を出すのがプロ」と考えたいですね。