先日のお話の続きといいますか、映像の編集の大変さについて色々書いていたわけですが、今日、ちょうど試してみたいものが届きました。
LOGICOOLの「ワイヤレストラックボール M570t」というマウスです。
ビデオグラファーは本当に編集という作業が長い。マウスをすごく使い倒す作業です。そんな毎日で手首の腱鞘炎(まだ私はそこまでではないですけど)や肩こり、首の痛みに苦しむ人も多いんだとか。で、色々聞いてみると何やら「トラックボール」が良いらしいと聞きつけ、早速たみしてみたわけです。映像編集者としてトラックボールの使い心地はいかにと。
ロジクールのこれは、今最新のもの「MX ERGO」というものより一つ前のものですが、こちらの方が評判が良く値段も手頃だったので、試しに買ってみました。何事もやってみないとわからないですからね、一生のうちで一度はマウスにこだわってもいいかもです。
ロジクール、安心できる。
トラックボールって、普通のマウスと何が違うのかっていうと、マウス全体を動かしてポインタを動かすのではなくて、親指のボールをグリグリしてポインタを動かすんですね。そこが大きな違い、だから手をどっしりと置いたままの姿勢が続くので、手首や肩が疲れにくいと。
確かに、掴んで少し操作してみても手首の疲れが全然違います。ただ、慣れるまでにはやっぱり時間がかかるかなあ。やっぱり親指だけのボール操作が微妙なニュアンスのタッチを伝えにくいんですね。これは慣れかもしてないので、しばらく様子見です。
実はこれを試してみる際に一つだけ気になることがあったんです。それは、Macの純正マウス「Magic Mouse」を今までは使っていたんですが、その「タッチ操作」がなくなるということ。Macを触ったことがある人ならわかると思うんですが、あのマウスの表面は上下左右にスワイプ操作ができるんですね。
よく使うのがブラウザの上下スクロールですが、マウスの表面をさっとこすると、「するッ」と画面がスライドする。これがMacのこだわりであり、美しさだと思うんですが、この操作が映像編集でも結構自分にとっては重要だったんですね。
今は動画の編集にAdobeのPremiereというソフトを使っているんですが、そのタイムラインと呼ばれるムービー素材を時間軸に並べているラインを横移動するときに、そのマウスのスワイプが絶妙に使いやすいんです。また、上下のライン移動も。
たまにホイールマウスを横に倒して横移動するタイプのマウスもありますが、そもそもホイールの「カリカリ感」とサラサラの表面を指を滑らせるのはそのスムーズさが違います。ここがどう補完できるか?これが気になってました。
どうせならトラックボールから右手を離すことなく
そうですね、先ほどの「タッチスクロール」に変わるものとして、私が考えたのが、このボタン。
左クリックの横についているこのサブボタンは自由にキーをアサインすることができます。そこで、このキーにこのように「水平スクロール」を割り当ててみましたが、やはり動きがぎこちない。。。ただ、押している時間だけ、横に動くという感じ。あの「Magic Mouse」のスーッという動きが続くというっ感じではないんですよね。
そこで今度はこんな割り当てに。
キー自体を割り当てて、「下方向」と「上方向」にしました。このキーはPremiereを触っている人ならわかると思うんですが、キーボードショートカットで、「次の編集ポイントに進む(戻る)」というキーなんですね。だからこの二つのボタンを右手で押すことで、カットの切れ目に飛んでゆくことができる。これが横スクロールの妥当な補完方法かなと。
これならば、右手はマウス、左手はキーボードのショートカットと左右の手を固定したまま編集が進められます。
と、今もトラックボールで作業をしていますが、少し慣れたかな。まあ、人間なんでも慣れちゃうものですからとりあえずは問題ないと思いますが、長く使用しているものだから「いつもの常識を疑ってみる」ことは大事なことなのかなと考えさせられました。
後日、経過ご報告。