去年の寒い時期に、遠く青森県の八戸まで撮影にお呼び頂いたお二人より、映像掲載のご許可を頂きましたのでご紹介させて頂きます。
お二人はフリーのプランナーさんにご結婚式の進行手配をお願いされ、ご実家の八戸で挙式をあげる事をお決めになりました。お支度もご実家で、早朝から撮影にお邪魔致しました。
ブーケアンドリールがウェディングの撮影で最も大切にしていること。
「自然のままに」あるがままを演出するのではなく、本当に素のままで。
それはきっとカメラマンだけでは捉えることはできません。ご結婚式の現場は多くのスタッフさんによって成り立っています。いくら映像がその「自然な雰囲気」を求めていたとしても、写真のカメラマンさんが真逆のスタイルだったら、メイクさんが仕上がった後のカットしか撮影ご許可を頂けなかったら。「自然な雰囲気」は映像として残す事は出来ないでしょう。
きっと今回はプランナーさんがお二人のご希望をとても大切にされ、全てのスタッフの方にその趣旨を丁寧に共有して頂いたから、実現した「雰囲気」だったと感じます。そしてそれを実現するスタッフを選ばれたのはお二人。
「こんな雰囲気で結婚式をあげたい」その強い想いがあれば、それを助けるスタッフが自然に集まり、ご結婚式自体が自身のカラーになる。そんなことをすごく感じた1日でした。
映像では新婦さまのお支度後、お祖母様のいらっしゃる施設にご挨拶に向かいます。新婦様とおじいい様は「わかるかなあ?」と不安そうでしたが、確かにその手を握られるお姿は、お二人のお気持ちを感じていらしているようでした。東北では可愛いことを「めんこい」って言うんですね。ご実家でご家族とのシーンでしたので、大げさにすることなく、淡々とした日常のモンタージュとして構成させて頂きました。こういう時、あまり言葉はいりませんね。
最後の新婦さまのお手紙はすごく感動的で、私個人としても心に入って来ました。
「お父さんが本気で愛していてくれたから、いま私も怖がらずに人を愛することが出来ています」
このお言葉だけで新婦様とご家族のご関係、ストーリーが感じられますね。この日は本当に愛と優しにあふれた1日でした。