昨日はお世話になっている会社様の映像撮影で大阪へロケハンへ。ロケハン、事前に撮影を予定している場所を探す、またはその場所をチェックするなど、やはり事前準備としてその場所を見ておくというのは、演出・ストーリーを伴う撮影では必須です。
さて、以前だったらロケハン時には写真などを撮って、あとで資料にはめ込み、場所やコメントを書き足して、資料を作る。なんてことをやっていたかと思うんですが、今はスマホがとても便利になり、ロケハン用の専用アプリなんてのもあったります。今日はそれをご紹介。
Cadrage Director’s Viewfinder
ちょっと「Cadrage」って単語がイメージ湧かなかったんですが、どうやらフランス語で「フレーミングする」ってことらしいです。そう、このアプリ、基本的にカメラのようなものですが、レンズの焦点距離によるフレーミングをシミュレートしてくれます。
まずはさわりはこんな感じ。
カメラの画面の中に35mm判換算の焦点距離フレーム枠が入った感じですね。右下のボタンで焦点距離を変え、画面をタップするとその部分だけ切り取られた画角になります。まあ、あくまで「切り取っただけ」ですので、背景の圧縮など本当のレンズとは見た目は異なりますが、大体の雰囲気はつかめます。ただ、それだけじゃない。
こうやってロケ地のいくつか撮影していって、あとで一覧で眺める。こともできますし、なんならもうその場でコンテみたいにカット割りを作っちゃうなんてこともできます。写真ごとにコメントも入れれますし。
(ギャラリー一覧で表示。この順番を変えることが出来ませんでした。これができればもっと素敵になるんだけど、何か方法があるのかな?)
そして、一覧にしたものをpdfで出力できるんです。なんとここにはその写真を撮った場所の座標と、(Googlemapのリンクもある!)時間、カメラ向けた方角なども表示されます。便利!このpdf一つで全てのことが足りますね。
ただ、焦点距離の設定に関して、iPhoneの場合、メインレンズが35mm換算で29mm程度らしいいんですね。ですからそれより広角のレンズ設定ですと画面の両側が切られた表示になります。
こればっかりはどうしようもないのですが、現場で簡易的に画角が確認出来、資料としても残せる。その手間が限りなくシンプル!このアプリ自体、お値段は1800円と少しお高いのですが、この現場の痒いところをよくわかった仕様。素晴らしいですね。