今日も映像制作に関わるツールを一つご紹介させていただきます。映像を作っているクリエイターの方々は、「コンテ」てどうやって書いてますか？
いろんな書き方があると思うんですけど、手書きで書いて消して書いて、結構汚れたコンテ用紙を撮影時に持ってくるということもありました。
今はそれをエクセルみたいなファイルで作ってる人も多いみたいですね。エクセルでセリフとかアクションの文字を書き、その後で印刷し、手書きで絵を書き足す。もしくは始めからペンタブなんかで全てPC上でも書いちゃう人もいるみたいです。
私もコンテを書く必要があり、何かそういったデジタルなアプリケーションがあったらいいなと探してたんですけど、なかなかないんですよね。
いや正確にはあるにはあるんです、めちゃくちゃ有名なものが。でもすごく高額。 PC上で全てが完結するとても優秀なソフトらしいんですが、個人で映像制作をしてる人であれを使う人はいないと思います。
海外ではどんなツールを使ってコンテ書いているのか？ちょっと調べてみました。
向こうではストーリーボードですね。やはりまだ手書きが優勢みたいです。そんな中面白いアプリを発見しました。
Storyboarder
https://wonderunit.com/storyboarder/
これ、なんとフリーです。
何やら、映像制作している人が独自に作ってフリーで配布しているみたいですね。紹介しているWebサイトも見やすいし、パットとっつきやすかったので触ってみました。
まず開いた時の画面。コント作りの必要最低限の要素が揃えられていて、とてもシンプルにまとまっています。 例えば絵を描くペンの種類です、 左からライトペンシル、ペンシル、ペン、ブラシ、コメントを書く用の筆。消しゴム。
必要最低限の道具が揃えられていてとても直感的にわかりやすい。
まずカットを追加していって、画面上にペンツールで絵を描写する。もちろんマウスで書くことも出来ますし、ペンタブレットで書くこともできます。その後はそれぞれのカットに、セリフを書き込んだりアクションの動きを書き込んだりします。
どんどん書き込んでいった後は、自由に並べ替えることが可能。これが紙にはできないところですね。
また絵を描く部分には画像をインポートすることもできるので、ロケ先で撮った背景画像をそのままインポートすることもできます。
でもやっぱりPC上でタブレットで描いても、慣れないと難しいですといますよね。そういう時にこのアプリケーションが面白いのは、手書きの画像をインポートする方法がすごく簡単にできるというところ。
まず手書き用のワークシートを出力。紙にプリントアウトして、そこに手書きしていきます。完成したら、例えば携帯のカメラで撮っちゃってPCに送るという方法でもいいです。そのファイルをアプリケーションで読み込みます。
読み込む時に用紙の四隅を指定するという指示があります、すると簡単にカットの部分の絵を自動的にストリーボード中に入れ込んでくれます。やっぱり手書きのスピード質感に勝るものはないですよね。
こうしてカットを追加したり並べ替えたり、色々といじった後に最後は PDFにす出力することが可能です。
どうですか？ エクセルで作るコンテのかゆいところに手が届く作りになってませんか？そしてこれがフリーというところがすごいですね。
と、なぜこのアプリケーションがフリーなのか？という説明がサイトに載っていました。簡単に日本語訳したものを以下に。
なぜStoryboarderは無料ですか？
Storyboarderはニッチなソフトウェアです。 市場は小さいです。 市場規模とお金を稼ぐために課金しなければならない価格とは逆の関係にあります。 より良い映画を作るために、このツールを自分たちで構築しています。 私たちは、ソフトウェアではなく、映画を作るお金を稼ぐ。 創造的なソフトウェアは無料であるべきだ 完全にリアルにしよう – とにかく彼らが使用するソフトウェアを支払っているのは誰も知らなかった。
なんだか応援したくなるような文章ですね。最後には結構厳しいことも書いてありますこちらは翻訳なしで。。。
Storyboard Pro – Shitty software that costs $1000? Boords and other online software that just allows you to order images and costs a monthly fee?
Fuck those guys.
映像系の制作ツールってやはり使う人は少ないこともあるでしょうが、一般的にはかなり高額な製品が多いです。それを当たり前のものと考えていましたが、こういったやり方をしてる人もいるんだなと、感心した次第でした。
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