カメラマンさんによる「笑顔を引き出す」様々なアプローチ

結婚式の映像撮影をしている、大抵現場に一緒にいるのが写真のカメラマンさん。ほぼずっと一緒に撮影しています。そして狙う対象者は同じなので、相手の動きを見たり、結構気にすることが多いんですね。

だから色んなタイプのカメラマンさんを日々目の当たりにしています。

本当に写真のカメラマンさんでも色々なタイプ、撮影のアプローチがあります。例えば新郎新婦の笑顔を引き出すという方法に関しても様々なアプローチが。

一人のカメラマン、 ファーストコンタクトから元気一杯で、新郎新婦といろんな話をして、なるべく早く打ち解けて、気分を盛り上げある。いざ写真撮影の時は人一倍、自分がピエロになるように弾けて笑顔を引き出します。 この方をピエロさんと呼んでいます。（心の中で）
たまにこういう方の中で、新郎新婦さんがいないところでは死んだような疲れた顔をしていることがありますが。。。まあそう言ったところもプロフェッショナルですね。

またもう一方のカメラマンさんは、 本当にじっくりと新郎新婦と向き合って、お二人と適当な距離感を保ちつつ、お二人の時間と空間を尊重し、自然にふたりらしさが出てくるのを待ちます。そうして出てきた笑顔、それがこのカメラマンさんが待っていたもの。

ピエロさんが作っているのは「結婚式を楽しんでいる二人」ではなく、「面白うカメラマンさんを笑う二人」ですからね。皆さんはどちらのカメラマンさんにとってもらいたいですか？

でも一概に「ただ外側から眺めていればいいわけでもない」というのも事実。だって、カメラマンが近くにいるという事実自体が不自然な介入なんですから。なんというか、その介入を「プラマイゼロ」にするくらいの雰囲気作りは大切だと思います。この辺り、やっぱり難しいですよね。いまだに奥深いと現場で感じています。

どちらが正解というわけではなく、それぞれに良いところも悪いところもあるアプローチの方法。ただその人が撮った過去の写真を見て選ぶのではなく、 実際にその人にお会いしてお話を聞いたり、その人が書いた文章を読んでその思想を感じたり。

そういった方法でカメラマンさんも選ばれることをお勧めします。

先週末の撮影では、 そんなことを考えさせられました。